ネット上の「使えるプロンプト集」をブックマークやメモに10個以上保存していた時期がある。
しかし振り返ってみると、実際の仕事でそのまま使った言い回しは、ほとんどなかった。
理由に気づいたのは、個別の言い回しではなく、根っこにある「型」を意識するようになってからだった。
保存しても使わなかった、当たり前の理由
プロンプト集は状況を限定した具体例が多く、自分の仕事の場面とぴったり一致することはほぼない。
「メール返信用」「企画書用」と分類されていても、実際の依頼内容は毎回微妙に違う。
結局、保存した言い回しを目の前の状況に合わせて書き換える手間が発生し、それなら最初から自分の言葉で頼んだ方が早いと気づいた。
言い回しではなく「型」を持つという発想
10個の具体例を覚える代わりに、「整理してもらう」「たたき台を作ってもらう」「言葉を整えてもらう」という3つの型だけを頭に入れておくようにした。
目の前の作業がこのどれに当てはまるかを考えるだけで、応用が利くようになった。
会議直後に実感した「整理してもらう」型の威力
会議メモをそのまま抱え込まず、「決定事項・懸念点・次のアクションの3つに分けて」と頼むだけで、情報の棚卸しが一気に終わる。
この型の便利さを最初に実感したのは、まさに会議直後にメモを貼り付けたときだった。
アイデアに詰まったときの「たたき台」型
企画のアイデア出しや構成案作りは、ゼロから考えると時間がかかる。
「〇〇についてアイデアを5つ出して」のように数を指定して依頼し、完璧な案ではなく議論のきっかけとして扱うと、思わぬ切り口に出会えることがある。
気を遣う文面ほど頼りたい「言葉を整える」型
謝罪メールのトーン調整や、文章を丁寧・カジュアルに直す依頼は、伝え方そのものを整えてもらう型だ。
特に取引先への謝罪のような気を遣う文面ほど、下書きを整えてもらってから最終確認する進め方が安心につながる。
プロンプトは保存するものではなく、育てるもの
一度で完璧な指示を作ろうとせず、返ってきた答えを見ながら少しずつ伝え方を調整していく方が、結果的に近道になる。
気に入った言い回しは、プロンプト集としてではなく、自分の型のバリエーションとしてメモしておくと役立つ。
3つの型を組み合わせて乗り切った日
ある日、会議メモを「整理してもらう」型でまとめたあと、そのまま企画のたたき台作りに「たたき台」型を続けて使い、最後に取引先向けの文面を「言葉を整える」型で仕上げたことがあった。
1つの作業の中で型を切り替えるだけで、最初から最後まで迷わず進められた。
今、プロンプト集をどう扱っているか
今でもネット上のプロンプト集を見かけると目を通すが、そのまま保存することはなくなった。
代わりに「これはどの型に当てはまる工夫か」を考えながら読むようにしていて、結果的に自分の3つの型の引き出しが少しずつ増えていく感覚がある。
まとめ
大量のプロンプト集を集めるより、「整理する」「たたき台を作る」「言葉を整える」という3つの型を意識するだけで十分応用が利く。
まずは今日の仕事で、どれか1つの型を試してみてほしい。


コメント