文字起こしに毎回半日溶かしていた私が、AIツールに切り替えるまで(Whisper・Notta・Rimo)

インタビューの音声を聞き直しながら文字に起こす作業に、気づけば毎回半日近くかけていました。止めては巻き戻し、聞き取れない部分を何度も再生し、それでも分からない箇所は前後の文脈から推測する——この地道な作業から抜け出したくて、AIによる音声文字起こしを試すことにしました。
候補に挙がったのは「Whisper」「Notta」「Rimo」の3つです。

半日かかっていた作業の中身

1時間のインタビュー音声を文字にするのに、実際には再生・巻き戻し・入力を繰り返しながら3〜4時間、聞き取りにくい部分の確認や誤字の修正まで含めると、気づけば半日仕事になっていました。特につらかったのは、複数人が同時に話す場面で誰の発言か分からなくなり、同じ箇所を何度も聞き直すことです。
この作業のために毎回夜遅くまで残ることが続き、さすがに何か変えなければと思い立ちました。

手作業の何がしんどいのか、AIに置き換えて初めて分かったこと

AIツールを使い始めて実感したのは、単なる時間短縮以上に、聞き直しの往復作業そのものがなくなることの精神的な軽さでした。
1時間の音声を人力で起こすと3〜4時間はかかっていたものが、AIなら数分から十数分で下書きができあがります。
もちろんその後の確認・修正は必要ですが、白紙から起こすのと、下書きを直すのとでは体力の消耗がまったく違います。

最初にWhisperでつまずいた話

技術に詳しくない自分がまず試したのはWhisperでした。
無料で使えると聞いて期待していたのですが、そのまま使うには多少の設定作業が必要で、正直なところ最初の1時間はほとんど文字起こし以外の作業に費やしてしまいました。
すでにWhisperを組み込んだアプリやサービスも増えているので、技術に強くない人はそうしたサービス経由で使う方が現実的だと感じています。
多言語対応の幅広さは、海外の音声も扱う人には心強いポイントです。

Nottaで感じた「アプリとしての完成度」

次に試したNottaは、録音ファイルをアップロードするだけで、話者ごとに発言を分けて表示してくれるところが便利でした。要約機能も備わっていて、議事録作成の負担がかなり減ります。
スマホ・パソコンどちらのアプリも操作画面が分かりやすく、専門知識がなくても迷わず使えたのが好印象でした。

Rimoで感じた「日本語の自然さ」

最後に試したRimoは、日本語特有の言い回しや、話し言葉の言いよどみへの対応が特にスムーズだと感じました。国産サービスならではの強みだと思います。
ビジネス向けの機能拡充にも力を入れているようで、社内の議事録用途で導入している例も見かけます。

3ツールを同じ音声で比較してみた

どれが良いか決めきれなかったので、同じ15分程度の会議音声を3つのツールにそれぞれ通してみるという比較を実際にやってみました。
誤変換の数を数えてみると、Rimoが最も少なく、次いでNotta、Whisperの順という結果になりました。
ただしWhisperは無料である点を差し引くと、コストと精度のバランスとしては十分に選択肢に入ると感じています。
この比較作業自体は30分ほどで済み、感覚だけで判断するより納得感を持って選べたのが良かった点です。

結局どう使い分けているか

今の使い分けはシンプルで、社内会議のようにきちんとした議事録が必要な場面はNottaかRimo、コストを抑えたい・多少の手間をかけてもいい場面はWhisper系のサービス、と決めています。
日本語のニュアンスを重視するならRimo、話者分離や要約機能まで含めた総合力ならNotta、というのが個人的な感触です。
迷ったら、無料プランで実際に自分の声・自分の会議で試してみるのが一番早い判断材料になります。

精度を左右したのは、ツールより録音環境だった

いろいろ試して分かったのは、どのツールを使うかよりも、録音環境の方が精度に効くという事実です。
静かな部屋で録音する、マイクを発言者に近づける、複数人が同時に話さないようにする——この基本を守るだけで、文字起こしの精度は体感できるほど変わりました。
以前、会議室の隅にスマホを置いたまま録音していたときは誤変換だらけでしたが、発言者の近くにマイクを置くようにしただけで、精度が見違えるように上がったのは今でも印象に残っています。

議事録のフォーマットも一緒に整えてもらう

文字起こしができた後、そのままの形では読みにくいので、「決定事項」「保留事項」「次回までのタスク」という3つの見出しに分けて整理し直すようにしています。
この整形作業も文字起こしツールの要約機能やChatGPTに任せることで、会議終了から議事録の共有までにかかる時間がさらに短縮されました。

文字起こし後にもう一手間かけていること

文字起こしが終わったテキストは、そのままChatGPTやGeminiに読み込ませて「決定事項だけ箇条書きにして」「次回までのタスクを担当者別にまとめて」と頼むようにしています。
文字起こしツール単体の要約で物足りないときは、この掛け合わせが役立ちます。
専門用語や固有名詞は誤変換されやすいので、重要な文書に使う前には必ず人の目で確認する工程を挟んでいます。

機密情報を扱うときに気をつけていること

会議には取引先の情報や個人名が含まれることも多いため、アップロード前にそのツールがデータをどう保管し、どれくらい保持するのかを規約で確認するようにしています。
社外秘の内容を扱う会議では、使ってよいツールを会社としてあらかじめ決めておくのも安心材料になります。

有料プランに切り替えた決め手

最初は無料プランの範囲で満足していましたが、利用頻度が増えるにつれて月間の利用時間の上限にすぐ達してしまうようになりました。
毎回上限を気にしながら使うストレスと、有料プランの料金を比較した結果、思い切って切り替えることにしました。
切り替えてからは上限を意識せずに使えるようになり、あの頃感じていた小さなストレスから解放されたことも、地味に大きな変化だったと感じています。

スマホだけで完結させたときの体験

外出先での急な打ち合わせを録音し、パソコンを使わずスマホのアプリだけで文字起こしまで完結させたことがあります。
移動中の電車内でテキストの確認・修正まで終えられたときは、場所を選ばずに作業できることのありがたみを改めて実感しました。
持ち運びの多い働き方をしている人ほど、この身軽さの恩恵は大きいはずです。

チームメンバーに導入を勧めてみた結果

自分がすっかり楽になったので、同じように議事録作成に苦労していたチームメンバーにもツールの導入を勧めてみました。
最初は「新しいツールを覚えるのが面倒」と消極的な反応もありましたが、実際に一緒に1回使ってみせたところ、その場で便利さを実感してもらえ、今ではチーム全体の標準的なやり方として定着しています。

今後試してみたいと思っていること

まだ試せていませんが、リアルタイムで文字起こしをしながら会議を進められる機能にも興味があります。
会議が終わった瞬間に議事録がほぼ完成している、という状態を目指して、今後も新しい機能や使い方を試していきたいと考えています。

複数言語が混ざる会議での経験

海外の取引先とのオンライン会議を文字起こしした際、日本語と英語が混ざる会話にはやや苦戦しました。
完璧な精度は期待できないものの、大まかな流れをつかむには十分役立ち、聞き取れなかった部分だけ後で録音を聞き直すというハイブリッドな使い方に落ち着きました。
すべてを自動化しようとせず、必要なところだけ人の手を加えるという付き合い方がちょうどよいと感じています。

使い始める前の自分に伝えたいこと

もし文字起こしに苦労していた頃の自分に会えるなら、「難しく考えずに、まず無料プランで1回試してみて」と伝えたいです。
それだけで、あの頃感じていた重苦しさの多くは解消できたはずだと、今になって思います。

紙の議事録文化からの脱却

以前は会議のたびに手書きでメモを取り、後から清書するという二度手間が当たり前でした。
今ではその工程自体がなくなり、会議に集中できる時間が増えたことが、振り返ってみると一番大きな変化だったと感じています。

導入コストを振り返って思うこと

有料プランへの切り替えを迷っていた期間も含めて振り返ると、もっと早く決断していれば、その分だけ多くの時間を節約できていたはずだと感じています。
迷っている時間そのものがコストだったのだと、今になって思います。

音声データの保管方法も見直した

文字起こし後の音声データをいつまで保存しておくかについても、社内で簡単なルールを決めました。
無制限に残しておくのではなく、一定期間が過ぎたら削除するというルールにしたことで、管理の手間も減りました。

作業以外への波及効果

文字起こしという一つの作業が変わっただけで、会議や取材そのものへの向き合い方まで前向きになれたのは、自分でも予想していなかった変化でした。
面倒な後工程を気にせず、その場の対話に集中できるようになったことの価値は、想像していた以上に大きなものでした。

文字起こしの精度そのものより、こうして浮いた時間を何に使うかの方が、結局は大切なのだと気づかされました。
空いた時間を次の準備や振り返りに回せるようになったことが、一番の収穫だったと思います。

まとめ

  • 手作業の文字起こしを置き換えると、時間だけでなく精神的な負担も大きく減る
  • コスト重視ならWhisper系、アプリとしての使いやすさならNottaかRimo
  • 同じ音声で複数ツールを比較すると、感覚だけに頼らず選びやすい
  • 精度はツール選び以上に録音環境が効く
  • 重要な文書は必ず人の目で最終確認する

次の会議やインタビューの録音で、まず無料プランのツールを1つ試してみてください。

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