実家に帰省したとき、母から「テレビでよく聞く生成AIって結局何なの」と聞かれた。
エンジニアでも専門家でもない母に、3分で分かるように説明しようとした時間が、自分にとっても「生成AIとは何か」を再確認するいい機会になった。
「文章を書いてくれる、賢い相手」から始める
難しい言葉を避け、「話しかけると、文章や絵を作って答えてくれるコンピューター」とまず伝えた。
母はすぐに「じゃあ占い師のパソコン版?」と聞き返してきた。
的外れなようで、実は悪くない例えだと思った。
生成AIも、過去の膨大な文章パターンから「次に来る言葉」を予測して答えを組み立てているという意味では、確率をもとに答えを導き出す仕組みという点で近い部分がある。
「いつから」への答えに驚かれた
「そんなすごいもの、いつからあるの」と聞かれ、2022年末に登場したChatGPTがきっかけで一気に広まったと伝えると、「そんな最近なの」と驚いていた。
専門家だけが触っていた技術が、ブラウザを開くだけで誰でも使えるようになったことで、一気に生活に入り込んできたのがこの数年の出来事だ。
母が一番驚いたのは「仕組み」より「無料で使える」こと
仕組みの説明よりも、「無料で今すぐ使える」と伝えたときの方が母の反応は大きかった。ChatGPTやClaudeといった代表的なサービスは、アカウントを登録すればすぐに文章のやり取りができる。
難しい設定やインストールも不要で、スマホでメッセージアプリを使う感覚に近い。
実際にやってみせた3つのお願い
百聞は一見に如かずと思い、その場でスマホを渡して一緒に試した。
「明日の親戚の集まりの挨拶文を考えて」「この役所からの手紙の内容をやさしく説明して」
「梅干しの作り方でよくある失敗を教えて」。
3つとも数秒で答えが返ってきたことに、母は「秘書がいるみたい」と表現した。
説明しながら気づいた、伝えるべき一番のポイント
一通り説明して感じたのは、仕組みの正確さよりも「話しかけるだけで答えが返ってくる」という体験を先に見せる方が、生成AIの理解はずっと早いということだ。
専門用語を並べるより先に、実際に使わせてみることが一番の近道になる。
「怖くないの?」という質問に、少し詰まった
ひと通り便利さを見せたあと、母から「便利なのは分かったけど、怖くないの?」と聞かれた。
とっさに答えに詰まってしまい、少し考えてから「なんでも鵜呑みにしすぎないこと」「個人情報は書き込まないこと」の2つだけ守れば大丈夫、と伝えた。
難しい仕組みの話をするより、この2行のほうがずっと納得してもらえた実感がある。
1週間後、母から届いたLINE
1週間ほどして、母から「病院の予約の電話で聞かれそうなことを、先にAIに整理してもらった」というLINEが届いた。専門用語を並べて説明したときには響かなかったことが、実際に使う場面をひとつ見せただけで、自分の生活に取り入れる形にまで育っていたのが意外だった。
まとめ
生成AIは、難しい説明よりも「実際に触ってみる」ことで一番よく理解できる道具だ。
身近な誰かに説明する機会があれば、まず一緒に触ってみることをおすすめしたい。

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