更新が止まったホームページとSNS。社長1人でも回せるAI発信の仕組み

仕事効率化・副業

ホームページの「お知らせ」の最終更新が、3年前で止まっている。

SNSのアカウントは作ったものの、投稿は開設時の3件だけ。

地方の中小企業では、これはごく当たり前の光景です。

やらなければいけないとは思っている。

ただ、書くネタがないし、書く時間もない。

この記事では、社長1人でも回せる情報発信の仕組みを、生成AIを使って作る方法を紹介します。

会社も担当者も架空の設定です。地方でよく見かける状況を、ひとつの例にまとめました。

よくある状況: 地方の建築リフォーム会社、従業員7名。ホームページの更新は3年前で停止。問い合わせは月0〜1件。ただし現場写真はスマートフォンに数千枚たまっている。

発信が続かない理由は、ネタ切れではない

「書くことがない」と言う社長のスマートフォンには、たいてい大量の現場写真が入っています。

ネタがないのではありません。

ネタを、読まれる形に変える作業が面倒なのです。

そして、この「変える」作業こそ、生成AIが最も得意とするところです。

現場の写真と、ひとことのメモ。

この2つがあれば、記事も投稿文も作れます。

1つの出来事から、3つの発信を作る

発信を続けるコツは、ネタを増やすことではなく、1つのネタを使い回すことです。

たとえば「築40年の住宅の浴室を改修した」という1件の工事から、次の3つが作れます。

ホームページの施工事例。

SNSの短い投稿。

お客様に配る事例チラシ。

これを、AIに一度でまとめて作らせます。

プロンプト例(1つの現場から3つの発信を作る):
あなたは地方の工務店の広報担当です。
以下の現場の情報から、3種類の文章を作ってください。

・工事: 【築40年住宅の浴室改修】
・お客様の困りごと: 【冬場に浴室が寒く、段差が危なかった】
・やったこと: 【断熱材の入った浴室に交換、段差の解消、手すりの設置】
・工期と費用の目安: 【5日間、約110万円】
・お客様の反応: 【冬でも寒くなくなったと喜ばれた】

作ってほしいもの:
1. ホームページ用の施工事例(600字、見出しつき)
2. SNS用の短い投稿(150字、専門用語なし)
3. お客様に配るチラシ用の文章(300字、同じ悩みを持つ人に向けて)

条件:
・誇張した表現や、効果を断定する言い方はしない
・費用は「目安」と明記する
・地元の読者が読んで分かる言葉にする

1回の入力で3本ができるため、書く負担は3分の1になります。

ネタ出しもAIに任せる

それでもネタが浮かばない日があります。

そのときは、ネタのリストごと作ってもらいます。

プロンプト例(3か月分の発信ネタ):
【地方の建築リフォーム会社、従業員7名、主な客層は50〜70代の戸建て所有者】です。
今後3か月分、月4本ずつの発信ネタを提案してください。

条件:
1. 施工事例だけに偏らせない
2. 季節や地域の行事に合わせたネタを入れる
3. 「よくある質問への回答」型のネタを入れる
4. 社員や職人を紹介するネタを入れる
5. 各ネタに、想定読者と伝えたい一言を添える
6. 表の形で出す

この表を印刷して、事務所の壁に貼っておきます。

「今日は何を書こう」と考える時間がなくなるだけで、発信は続くようになります。

写真から文章を作らせることもできる

ChatGPTやGeminiなど、多くの生成AIは画像を読み取れます。

現場写真をアップロードして、次のように頼んでみてください。

プロンプト例(写真から投稿文):
この写真は、当社が施工した【玄関まわりの改修】の完成写真です。
この写真を使ったSNS投稿の文章を、150字で3パターン作ってください。

条件:
1. 写真から読み取れる内容だけを書き、想像で事実を足さない
2. 1つ目は施工内容の説明、2つ目はお客様の悩み目線、3つ目は職人のこだわり目線にする
3. ハッシュタグを5個ずつ提案する

写真1枚あれば、投稿文が3本できます。

あとは、事実と違う部分だけ直して投稿するだけです。

週に30分だけ、時間を決めて回す

仕組み化のポイントは、時間を固定することです。

おすすめは、週に1回30分と決めてしまう方法です。

週30分の発信サイクル:
時間やること
最初の5分今週の現場写真から1枚選ぶ
次の10分AIに情報を渡し、3種類の文章を作らせる
次の10分事実と違う部分を直す
最後の5分投稿する、または予約投稿する

月に4回で、年間48本の発信になります。

更新が止まったままのサイトと比べれば、大きな差です。

気をつけたいこと

お客様の住宅や店舗の写真を使う場合は、必ず事前に掲載の許可を取ってください。

表札や車のナンバー、近隣の建物が写り込んでいないかも確認します。

また、AIが作った文章には、実際にはやっていない工事内容が混ざることがあります。

特に費用や工期、効果に関する表現は、必ず自分の目で確認してください。

建築や住宅の分野では、断定的な効果の表現が景品表示法上の問題となる場合もあります。

「必ず暖かくなります」ではなく「暖かくなったとお客様から伺いました」といった書き方が安全です。

よくある質問

Q. SNSはどれを使えばいいですか?
A. 客層に合わせて1つに絞ってください。50代以上が中心ならFacebookやLINE公式アカウント、若い層ならInstagramです。複数を同時に始めた会社は、まず続きません。

Q. AIが書いた文章だと、読者に見抜かれませんか?
A. AIの文章をそのまま出すと、たしかに平板になりがちです。現場で実際にあった一言や、お客様の反応を1つ足すだけで、大きく変わります。

Q. ホームページ自体が古いのですが、先に作り直すべきですか?
A. 更新が止まっているサイトに新しい記事を足すだけでも効果はあります。作り直しは費用も時間もかかるため、まず発信を続けられるか試してからで問題ありません。

まとめ

発信が続かないのは、ネタ切れではありません。

形にする手間が重いだけです。

現場写真を1枚選んで、AIに3種類書かせる。

直して、出す。

週に30分、これを続けられるかどうかだけの話です。

情報発信や集客にAIを使いたい方へ: YouTubeチャンネル「社長のAI参謀」では、中小企業の社長向けにAIの使い方を動画で解説しています。

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